『キツイ人間関係を楽にしたいときに読む本』前編

p25
アサーティブの11権利

  1. 私には、日常的な役割にとらわれる事無く、独りの人間として、自分のための優先順位を決める権利がある
  2. 私には、能力のある対等な人間として、敬意をもって扱われる権利がある★
  3. 私には、自分の感情を認め、それを表現する権利がある★
  4. 私には、自分の意見と価値観を表明する権利がある★
  5. 私には、自分のために「イエス」「ノー」を決めて言う権利がある
  6. 私には、まちがう権利がある
  7. 私には、考えを変える権利がある
  8. 私には、「よくわかりません」と言う権利がある
  9. 私には、ほしいものやしたいことを求める権利がある
  10. 私には、人の悩みの種を自分の責任にしなくてもよい権利がある
  11. 私には、周りの人からの評価を気にせず、人と接する権利がある


★が特に重要となる権利。

ちょっと宗教的に見えますが、
こう自分で決意することが結局自分の身を守ることにつながるんだと思います。
身を破滅させては何も残らないですからね。

p28.5
自己主張がうまい人は、泣き寝入りしないという覚悟は内に秘めて、ストレートに表現しないようにするものです。威丈高に要求を主張する人は、むしろ自己主張が下手なのです。自己主張が「強い」と「うまい」はまったく別、ということです。


p34
本音をそのまま口にするのは、人間としてきわめて原始的(プリミティブ)な状態で、レベルが低いと言えます。
否定的な本音は、口にしないか、言い方を換えるのが「誠実さ」です。


p35.2
人を傷つける「本音」よりも、誰も傷つけない「嘘」


p43
|      | 誠実なコミュニケーション    | 率直なコミュニケーション         |
| ポイント | 否定的、悲観的な本音を言わない |                     |
     (あるいは言い方を換える)事   | 前向き、建設的な本音を言う事       |
| メリット | 他人や自分を傷つけることはない | もやもや感が残らない、積極性が評価される |
| デメリト | 引っ込み思案になりがちで、もや | 他人を怒らせたり、自分が笑われたりする  |
      | もや感が残り、過小評価される  | 可能性がある               |
※二つをバランスよく使い分ける姿勢が大事

これがうまくできていたら、
今の現場ももっと円滑にうまく回っていたんじゃないかと思いました。


もっとこうしていればよかったのかと、思わせられるところが多かったです。
つい感情的になって怒っても相手は何も変わらない事は観てきました。


相手がどうすればササルのか、
どういう言い方をすればいいのか接し方をすればいいのか、
広くメンバーとしての意識、マネジメントとしての意識を磨くことができたのかもしれません。


これからはもっと使って磨いていきます。

p64
自分がストレスをためないことにこだわる
→自分のできることは全てやった。あとはどうなってもしらん!というとこまで立ち向かう姿勢が大事


ここが、「こだわる」まで言い切るところが、私にとって新しい価値観でした。
ついその場の勢いに負けて、言わずに終わり、ストレスがムラムラ貯まってしまう事が多々ありました。無理矢理、「ストレスが貯まるだなんて日本人の独特の表現だ、ストレスなんて貯まらない!」って意識を変えていました。


でも、そうではなくて、やっぱりストレス対策を行うことが大事です。
それを一番に持ってくる。自分を肯定してこそ、譲歩できるというわけです。
何もかも逆にやってました。そりゃきついわけだ。

p76
きちんと断らない事は、自分だけでなく、結果として相手を傷つけてしまうことになります。
相手の要求を断る代わりに、自分でよりよい提案をおこなうわけです。


p80
相手がしてほしくない行動をとったときに、できるだけすぐに伝えることです
すぐに伝える場合も、客観的な事実をもとに指摘する事、そして、自分の率直な気持ちを伝えることが大切です


p84
不当な抵抗に出会ったら、その都度、自分の要求を繰り返し述べる事をアサーティブネスの世界では、「壊れたレコード」という技法として知られています
感情的にならず、繰り返し言う、根比べをする気持ちで。


p87
だれにでも同じ態度で接する態度を貫くと、顧客や上司だけには受け身的であったり、部下や家族にだけは攻撃的であるといった「人を見る」態度がなくなります。


p88

  1. 受け身的、攻撃的なコミュニケーションはとらない
  2. アサーティブなコミュニケーションは、「誠実」「率直」「対等」「自己責任」の四本柱に支えられている
  3. ストレスをためないこと、相手を傷つけない事の2点にこだわる
  4. ストレスをためないポイントは、「意見の食い違いは人格の否定ではない」「だれにも断る権利がある」ということを知る事
  5. 相手を傷つけないポイントは、「批判ではなく指摘する」「誰にでも同じ態度で接する」こと


ここらへんは、また自分が上司になったときに、
気をつけたいことです。


人に対してつい態度を変えがちなので、気をつけたいと思います。



4479793143キツい人間関係をラクにしたいときに読む本
杉本 良明
大和書房 2011-04-16

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