2011年4月の読書記録

4月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3622ページ

凍りのくじら (講談社文庫)凍りのくじら (講談社文庫)
読後感がものすごく爽快だった。これほど泣けるのかっていうくらい、いっぱい泣けた。ドラえもんをダシに、気づけば辻村さんのロジックが刻まれていって、最後の最後に逆転どんでん返し。初めは、なんでドラえもんなのかわからないし、このペースで行くのかと思うと疲れた。先に短篇集を読んでいたから、誰のストーリーだったかを思い出そうとして読み進められた面もある。でも、この物語に出てくる人間関係は私の体験と近いかも。正直、作者と同世代でないとわからない価値観かもしれない。また、同世代でもよくも悪くも通過してない人もいるかな。
読了日:04月29日 著者:辻村 深月
累犯障害者累犯障害者
読めば読むほど、暗くなるのかと思えば、別段そうでもなかったのは健常者の生活とかけ離れていたからかもしれない。知的障害者、ろうあ者などを中心に取り上げている。「こうでなくてよかった」とかそんなレベルではなくて、フィクチャーであってほしいと思った。でも実際起きていることで、日本人の5%ぐらいは何かしらの障害者であることを考えると、すごく怖くなった。一度は読んでおくといいと思う。ろうあ者は、聾唖者だけのコミュニティで完結するってのも怖い事実だと思った。
読了日:04月29日 著者:山本 譲司
成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)
淡々と日々の仕事をこなしていくうちに大成功に結びついた話が書いてある。日々悩み、大きな目標に向かってきちんと進んでいけばいいんだって思えた。本編よりも柳井さんの付録のほうがぐっときたが、読後感は「ソーシャルネットワーク」を観た後に近い。面白かった。ただ、私の中ではマクドナルドの店内は汚いイメージなのが残念。
読了日:04月27日 著者:レイ・A. クロック,ロバート アンダーソン,野地 秩嘉,孫 正義,柳井 正
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (100周年書き下ろし)
いろんな部分で共感したり反省したりする部分が多かった。作者と年が似ていることや、逃げてるほうの登場人物の呼び名と私の名前が同じだったことが原因かもしれない。母親と娘の関係を疎ましく思いつつも、最後の流れで一気に情に流され、泣けてしまった。話の展開が仕組まれててうまい。「相手の中に自分を投影しないで」「誰かに拒絶されて、それを自分の中で咀嚼して立て直す過程を全然通ってきてない感じがする。そんな嫌な人とは付き合うことないよって、私を切って、いつまでもあなたは変わらない。ずっとそうやってきたんでしょう?」
読了日:04月24日 著者:辻村 深月
採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する採用側の本音を知れば転職面接は9割成功する
結局大事なのは、相手が何を求めるのかを考えること。本書は新入社員の面接と転職面接の違いにクローズしたり、具体的な回答例が載っていたことは評価できる。ただ、これを実行すれば確実かと言われれば、そうでもない気がする。
読了日:04月15日 著者:小島 美津子
いますぐ幸せになるアイデア70 (祥伝社黄金文庫)いますぐ幸せになるアイデア70 (祥伝社黄金文庫)
いまいち。ただ、ベリーダンスやってみたいと思った。また、愛されるパワーを身につけるためにペットを飼うことは有効、とあって、なんとなく、その通りだなぁと思った。愛することに慣れてなかったらなかなか愛しにくいと思った。自分に厳しい人には相手にも厳しいというクダリもありきたりだけどそのとおり。
読了日:04月13日 著者:横森 理香
5日で身につく「伝える技術」 ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義5日で身につく「伝える技術」 ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義
分かりやすいんだけど、具体性が少しかけていたので、実践しづらいように感じた。ただ、面白い話にするためには、という切り口のあたりは新鮮にも思えたので、自分流にアレンジすることが大切なんだなぁと思った。やっぱり大切なのは実践!
読了日:04月10日 著者:西野 浩輝
29歳からの人生戦略ノート29歳からの人生戦略ノート
立ち読み。買って実践したいと思った。ひとまず頭で覚えている範囲で実践していきたいと思う。ビジネス書によく書いてありそうな内容だが、きちんとステップとして落とし込まれているので実践しやすいと思った。また、対象年齢を題名で絞っているため、29歳前後の人にとっては、手を差し伸べられたような気分になると思う。ひとまず実践してみます。A5サイズの表紙のような手帳を買ってみたいと思った。ひとまずルーズリーフから!
読了日:04月10日 著者:金田 博之
ハッピー★お昼休み術ハッピー★お昼休み術
立ち読み。たいしたこと書いてなかったけど、内容は可愛かったし、暇なときにちらっと読むにはよかった。
読了日:04月10日 著者:
阪急電車阪急電車
ショートストーリーなんですが、それぞれが連結していって、1つのストーリーに集約するところはお見事。ネタバレになっちゃうかもしれませんが、途中で「折り返し」として話が展開していくとは思ってなかったので、ぐっと来ました。ぁぁ、もうちょっとこの主人公の話を読みたいなぁと思うと、また回ってきたりして。心憎い演出にぐっとやられました。最初はついていけないかなって思ったんですけど気づいたときにはのめり込んでました。
読了日:04月07日 著者:有川 浩
ロジカル・コミュニケーションロジカル・コミュニケーション
「論理的に話す」をテーマにした本は今までも読んできたけれど、翌日に会社で実感したのは、この本が初めてだった。自分のできていないことに気づき、人のできていることに気づいた。また、一日を振り返ってみると、あそこはああしたほうがよかったと察しが付く。この気づきを活かしていけば、絶対にパワーアップできると思った。本自体も厚みがないので、すぐに復習することが出来る。大事なのは、内容をわけること、見出しをつけること、ラベルを使って伝えたい内容の全体像を予告する。この三点です。
読了日:04月06日 著者:安田 正
ロジカル・コミュニケーションロジカル・コミュニケーション
さらさらっと読めたけど、49ページから53ページのところは思わず読み返してしまって、「話がわからない」と言われてた人が、話がわかると褒められるようになる事例を読んですごく前向きになれた。後半で出てくるワークをやってみると、意外とできそうだったこともあり、さらに自信が持てた。自分の話したいことを頭に置いた上で整理して、相手に伝えようとすることが大事。事実よりも依頼事を優先したり、省くのはどこか、っていうのも大事だと思う。最期のFW25個は何がしたいかわからなかったのが残念かなぁ。
読了日:04月06日 著者:安田 正
コンサルタントの道具箱コンサルタントの道具箱
最後の法則を読み返してみると、いいこと書いてあるなぁって思うんだけど、何が言いたいんだかわからない印象が全体的に広がってる。そのおかげであんまり頭に残らないのがすごく残念。意識的に経験を積むことの大切さが大事とか、日々を振り返ってきちんとステップを大事にしていればこの本を読まずともこの位の知識は得られるんだろうなぁと身近な人を考えながら読んだ。頭のいい、というか、人の気持ちを察して行動することを常に行なってきた人であれば、全て身についていて成功の原因を暴かれてる感じかな。
読了日:04月04日 著者:ジェラルド・M・ワインバーグ
成功を引き寄せる 地道力成功を引き寄せる 地道力
共感を呼ぶような表現を多用しているので、好みが別れると思う。ビジネス書をたくさん読んでいる人であれば、中身の大半は既に知っていることであり目新しさはない。逆にいえば、この一冊だけ信じて実行できれば、それなりに成功できるのかもしれない。私は、文章校正にも難があるのかもしれないが、結論が分かりにくく、読みにくいと感じた。目新しさがなかったぶん、いまいち。
読了日:04月04日 著者:國分 利治

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