Alice In Wonderland

観てきちゃいました。


子供の頃にいっぱい観た映画だったから、


観たいと思う人と一緒に観たかった。
それで、それが叶ったから、なんだか幸せになれた。


幸せってなんだろなってコトを


たまたまズーニーさんの大人の小論文教室
http://www.1101.com/essay/2010-04-21.html


で読んだから、
映画を観つつ、なんだか感慨深かった。


ネタバレになりそうなので、
読みたくない人はここまでで。






ただ単に、
Aliceをなぞっているだけじゃないってことを
まずはじめに知っておく必要があるんだと思っていて、


それを知ったからこそ、観たいと思った。
これを知らなかったら、たぶんイメージと違う!になるのかもしれない。


そう思うと、あまりアリスは知らないほうがいいのかも。


とか思いつつ、

インパクトは強烈だった。


でも、細部で表現される、赤の女王の寂しさ。
こういう事情があったからこそ、こうなってしまっている、ってのが、
リアルに表現されてて、それが見事に伝わってきた。


そのせいで、とても物悲しくなったり、
美貌にも愛にも恵まれてる白の女王より、
共感できてしまったりするのに、


もちろん極悪非道なことをやってきてしまったので、
愛してるけど、愛されてない変な男と国外追放だなんて。
殺してくれ!じゃなくて、そんなにイヤなら自分で死ねばいいのに、と思ってしまった。


かわいそうに、赤の女王。
ブサイクな姉と美しく愛される妹。
その明らかなコンプレックスから生まれたこの悲劇。


美貌が全てじゃないとは思うけど、
やっぱりヒトは見た目に惹かれてしまう。
それはやってる側では全く気づかない重みで本人には迫っていて、
積み重なって、いつしかそれが大きな力になる。


愛されないなら、恐れさせるしかない。


と、冷淡な顔でいうしかなかった赤の女王。
白の女王には全く共感できなかった。



さて、
本編に戻ると、



がやっぱりイイ動きをするんですよ。


3Dもところどころ取り入れてて、
細部に気を使ってくれてるんだなってのがわかるし。


最近、何本か3D観たけど、
ただ画像が美しいだけで、飛んでくるとか、3Dを生かした?
映像は少なかったように思うので、そこを取り入れただけでも、
エンターテイメントとして成立しているように思える。


後半部分で、
アリスがジャバウォーキーと戦う相手になる、ならない、の雰囲気のとこで、
白の女王がアリスに
「こういう雰囲気になってしまって、さもあなたがやらなきゃいけないように見えてるかもしれないけど
結局戦うのはあなたひとりだから、戦うかどうかの決断はあなたに任せるわ」


ってことを言うんだけど、
それを言われる前のアリスはキョトンとしてて、
その葛藤は見られなかったのですよ。


だから唐突に、
「おまえがやれ、でも、ワタシが命令したみたいだと、
もし、おまえが死んだ時にワタシの責任になるから、おまえが自分で決断したことにしろ」
っていうことを言ったように取れてしまって、


余計に白の女王批判、というか、「この世渡り上手が!」というか。
そんな大人事情を勝手に考えつつ。


子供向けとか言われてるけど、
対象はやっぱり大人なんだと思った。
大人は深く楽しんで、深い分、子供は映像で楽しむように作られた映画、なのかなぁ。